カノンの韓国地方便り。  

慶尚北道、大邱を中心に韓国の地方あちこちを行ったりきたり。

大邱:澗松(かんそん)美術館所蔵作品が大邱美術館で鑑賞できるラストチャンス!(1)

<2018.7月ときめく大邱FAMツアー編①>

大邱@大邱美術館/대구미술관「澗松特別展」

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こんにちは。カノンです。

昨日までUPしていた韓方系FAMツアーに続き、

同じく7月に参加した

ときめき大邱ミュージカルFAMツアー

(ツアーの名前からして素敵!)の記事を

今日からUPします。

 

まず大邱美術館~。ここ大好きです。

展示が変わるたびにチェックしていますが、

2018年9月16日までは「 澗松特別展」を

開催しています。

はっきり言って最高でした!

 

7月にツイッターでも宣伝しましたが、

(RTしてくださった方々ありがとうございます!)

ソウルの澗松(かんそん)美術館所蔵の美術作品が

鑑賞できる、というすごい展示です。

 

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澗松(かんそん)美術館は、日本統治時代、チョン・ヒョンピル氏

が集めた優れた朝鮮美術の作品を展示する韓国初の私設美術館

として知られています。しかも1年に2回(5月、10月)15日ずつ

しかオープンしないので、開館の時期は長蛇の列ができるほどの

人気ぶりなんです。

 

それが!」広い広い大邱美術館で長期に渡って開催される

ことで、ゆったり鑑賞できるという、こんなおいしい機会、

行かずしてどうしましょう!

 

この美術展、韓流ドラマファンの皆さんにもオススメしたいのは、

、例えば、ドラマ「風の絵師」の、キム・ホンドの作品や、有名な

歴史上の人物の作品も多くあること。

 

中でも、目玉の一つ、

シン・ユンボクの美人図なども見逃せない作品です。

 

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 いきなり目玉の作品からUPしちゃいましたが、

こちらが本物を見れて感激してしまった

신윤복(シン・ユンボク/申潤福)の「美人図(미인도)」

です。

 

あれ?見たことある?と思った方もいるかもしれません。

あまりにも有名な作品なので、どこかで見かけたという

方もいると思います。

 

あとですね、韓国プチプラコスメが

好きな方は、Face Shopの美人図シリーズで、もしや?

と思った方もいるのでは?最近はパッケージにこの絵が

載っていないようですが、昔販売されていたものには、

この絵が使用されていました。

 

それから、シン・ユンボクと「美人図」をめぐる文芸ロマン

映画「美人図(2010年)」もありますよ~。

キム・ナムギルとキム・ミンソン主演です。

 

と、こんなふうに、さまざまな商品や映画、ドラマなどに

ひっぱりだこの作品なのです。

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김정화(キム・ジョンヒ/金正喜)の적설만산(積雪満山)。

朝鮮時代末期の作品。

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 장승업(ジャン・スンオプ/張承業)

엄하분류(岩下奔流)と 운중추성(雲中秋聲)。こちらも

朝鮮末期。近くで見るとすごく細かい部分まで描きこまれて

いて、惹き込まれました。

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朝鮮時代の絵の中にもおしゃれでかわいい絵も

たくさんあって、

(と、こんなことを言うと、美術の専門家の方からは

そんな鑑賞の仕方あるか!と叱られちゃいそうですが

(笑)

この정선(ジョンソン/鄭敾)↑↑の사과투서(西瓜偸鼠)とか、

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추일한묘(秋日閑猫)↑↑など、かわいい……。

植物と昆虫・動物が一緒になった絵も多いようで、他にも

何枚か素敵な作品がありました。朝鮮後期の作品です。

 

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そしてこちらが、あのシンサイムダン/申師任堂の포도(葡萄)

です。この絵もあまりにも有名です。

現在の5万ウォン紙幣に描かれている人物はシンサイムダンで、

その横にこの絵が印刷されているのです!

美しかったです。とても。

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こちら↑は同じくシンサイムダンの

훤원석죽(萱菀石竹)귀비호접(貴妃蝴蝶)。

優雅な感じがします。花の赤が印象的。

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김홍도(キム・ホンド/金弘道)の모구양자(母狗養子)。

朝鮮時代後期の作品です。

かっかわいい!(またかわいいとか言う…^^;;)

この方も他に蝶を追う猫の姿を描いたものなど、

必ずしも朝鮮美術に精通していなくても、

親しみやすい、美しい絵が多いな、という印象です。

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手前の文字が多く並ぶ作品、すぐお隣からは、

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818センチもの長さある심사정(シムサジョン/沈師正)の

촉잔도권(蜀棧圖卷)という絵が続いています。

この絵もまたすっごく細部まで描かれていて、

端から順に眺めていくと、人々が活動する様子や草木の様子

まで、どれも生き生きとしていて面白いです。

 

長くなったので、ページを変えて明日また続きをUPします。

 

澗松(かんそん)美術館所蔵作品が大邱美術館で

鑑賞できるラストチャンス!(2)へ続く。

 

<DATA>

■大邱美術館/대구미술관

데구광역시 수성구 미술관로40

053-803-7900

10:00~19:00

※澗松特別展8,000ウォン

月曜休館

[Google MAP]

 

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